続・清水周一が語る!

食べ物のこと、旅行のこと、スポーツのことなど、好き気ままに語っていきます。

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プティマルシェ最後の晩餐会

自由が丘にあるフランス料理の名店「プティマルシェ」が43年の歴史に幕を下ろしました。私も20年、いや30年前から通っている、大好きな店です。

繁盛店ですが、ご夫婦が引退することに決意したのです。長年のファンとしては残念ですね。仕方ありません。

 

前菜の二皿。リエット、カレーソースなどクラッシックなフランス料理&店の名物オンパレードです。

オマール海老と山菜のフリット。和洋折衷な遊び心が素敵です。

そしてメインは鴨。これも古典的なフランス料理ですね。こういう伝統的な料理をちょっぴり現代風にアレンジし、本場スタイルでドカッと出してくる店は、今の日本では滅多にありません。

そしてチーズ。トレイに豊富な種類が盛られてテーブルまで持ってきてくれます。今回はとにかく色々と選んでしまいました。こんな古き良きフランス料理の伝統を守っているのは、東京ではもはや壊滅に近い状態です。高級ホテルのレストランですらチーズが3種類とかいう始末です。この店は開業以来、本場フランスに負けないレベルのチーズを採算度外視で頑固に守り通してくれました。

アルコールがたっぷりかかっている、超ヨーロッパ的なスペシャルシャーベット。

ワインは通常でもこの店は安いのに、今回は特別に、他店では手が出ないほど高級なものを破格で出してくれました。

これは(写真の赤でなく)最初に注文した古い白ワインを開ける時、コルクが傷んだでいたためにソムリエであるマダムが30分以上かけて一生懸命に開けてくれた残骸です。こんな状態だったにもかかわらず、カスがほとんどワインに入っていませんでした。さすがです。

何より...本当に必死になってワインを開けてくれているマダムの後ろ姿が印象的でした。お客様に最高のものを提供するために一切妥協しないという姿勢は、店のすべてを象徴しているような気がしました。

このクラッシックで小さいながらも高級感があり居心地いい空間が、この日も多くの人の笑顔で満たされていました。全員常連で、平均年齢は70歳くらいだったと思います。食べることが何より好きな人たちでしょう。店の雰囲気にふさわしい上品な人たちばかりでした。

いつも座っていた席から見える「景色」。博物館にあってもおかしくないレベルの、フランスワインの空き瓶です。この景色もこれで見納めです。

マダム、シェフ。
本当に長年お世話になりました。

いつまでも仲良く、お元気で!