続・清水周一が語る!

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「知の衰退」からいかに脱出するか

久々に書評を一つ。私が学生時代によく読んだ大前研一さんの新刊です。

(私は読書好きな方ではないですが、多いときで月5-6冊、少なくても月1冊は読んでいるのですが、しばらくこのブログに書くことはありませんでした。すっかりグルメブログになってしまったような...)

「知の衰退」つまり、現代人が物を考えなくなったということが本書のテーマです。

高学歴主義、選択式問題による教育により、いかに物を考える習慣がなくなったことか... 私もまったく同感です。あらかじめ用意された答えを暗記すること、またその答えを本から探し出すことが今の教育なのです。だから解決策が手元にない本当の問題に直面したときに、考えることもせずに、うわべだけの解決策に走るか、すぐにあきらめてしまうのです。

子供の自殺、悪質な犯罪から政治・経済問題、国際問題まですべて共通していることだと思います。

世界的な視野で見ながらも、旧体制、政治の批判など超・辛口で、いかにも大前さんらしくて面白い本です。


「知の衰退」からいかに脱出するか?
大前研一
光文社

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