もちろん、今回の金融危機はかつてないタイプであり、非常に大きな問題であることには間違いありません。日本のニュースだけではなく、米国や欧州のニュースを見ていても同じようなことが言われています。
しかし...過去に無いことは確かでも、それは当たり前の話じゃないですか?1990年初頭の不況も、1987年の大暴落も、1970年代のオイルショックも、「過去に無いこと」だったわけです。危機というものの大半は、過去に無い例です。
で、まるで世の中か過去最悪のように言われていますが、私はそうは思いません。この3年間で最悪だったとしても、戦後70年の歴史で最悪ではないのです。少なくとも今回の危機のおかげで明日食べるものがないひとは日本にはいないでしょう。
更に、破綻したり破綻寸前の米国の金融機関だって、全て最悪なわけではありません。確かに不動産部門や現物株式を所有している部門は最悪ですが、先物などデリバティブを仲介したり運用したりしている部門は、なんと史上最高益を上げているところもあります。このエリアのビジネスは、マーケットが上昇でも下落でも、とにかく動けば動くほど儲かる仕組みなので、今は最高潮なのです。
今の程度の「危機」で、世の中が終わるわけではありません。知識レベルの低いマスコミの言葉にだまされず、冷静に判断することが大切だと思います。