
高校生の頃、渋谷のタワーレコードで輸入物のレコードを買うのがエライとされていました。
何がエライのかは不明です。当時はまだそれほど輸入物が安くなかったので、値段的には日本版を大学生協で2割引で買うのと同じくらいだったはずです。でもわざわざタワーレコードで買うのが偉かったのです。みんなこの黄色い袋をこれ見よがしに持ち歩いていましたね。もっとも当時はCDでなくレコードだったので、袋も一回り大きかったわけです。
で、CDの時代になり、アマゾンの時代になり、iTuneの時代になり、Apple Musicの時代になり...今や聴きたい曲があっても、わざわざ店にCDを買いに行く人も非常に少なくなってしまいました。私も滅多に行きません。
でもたまに行ってみると楽しいですね。ネットでは得られない楽しさがあります。
米国でも日本でも多くのレコード屋(つまりCD屋)が廃業を余儀なくされているのに対して、渋谷のタワーレコードは元気にやっているようです。単に「販売店」というのではなく、独自の文化がそこにあり、「タワーレコードに行く」「タワーレコードで買い物をする」という楽しみを提供しているからでしょう。(その意味では、スターバックスと似ています。)
他にはない、枠を超えた独自の付加価値を継続して生み出せることが、結局は強みなのだと思います。