続・清水周一が語る!

食べ物のこと、旅行のこと、スポーツのことなど、好き気ままに語っていきます。

これまで使っていたgooが運営側の一方的な都合で閉鎖になるため、こちらに引越してきました 。

日本のスポーツ界における「藩」の制度

【あくまで私見です。間違っていたらゴメンナサイ。】

私が今所属しているスキークラブに元々私を誘ってくれた先輩がそのクラブを辞めるという話を聞いて、ふと思ったことがあります。

日本の他の業界でも同じですが、スポーツ界にも江戸時代から続く日本の藩の制度が根強く残っています。

例 えばスキーの場合、一定のレベル以上、特に指導員資格を取ったり維持したりするのには、どこかの公認スキークラブに属さなくてはなりません。そして指導員 としての色々な公式活動、研修会、また競技スキーの公式大会は、すべてそのクラブを通して行うことが義務付けられています。

そして、そのクラブに永年属していることがとても重要なのです。途中で他に移籍することは不可能ではないものの、脱藩と同じくらいの罪に問われてしまいます。

私 が今はまっている水泳も、やはりクラブに属することが(義務ではないにせよ)大半です。ボクシングもジムに属し、相撲も部屋に属します。そして種目、クラ ブにもよりますが、大抵の場合、一度属してしまえば、移籍は簡単ではないでしょう。「脱藩の罪」で責められてしまいます。野球やサッカーなどのチームス ポーツなら仕方ないかも知れませんが...。

ちなみにダイビングはアメリカが発祥であり、歴史も浅いので、このような制度はありません。 しかしながら...日本では何故か、どこかのショップに「属する」ことが多いのですね。大抵は最初にライセンスを取ったショップにべったりと入り浸ること になり、器材を買うのも新たな講習会を受けるのも、海外ツアーに参加するのも、多くの人はそのショップを通して行います。なので日本では、ダイビングを やっていると言うと、「どこのショップ?」と聞かれることがよくあります。元々米国でライセンスを取ってきた私は、しばらくこの質問の意味がわかりません でした。

(「ショップ」はアクセントが後ろです。英語のshopとはまた違う、日本独特の意味があるようです。)

まあ、会社でも同じです。プライベートの自己紹介でも「XX商事の清水です。」なんて言う人がいますし、最近は変わってきたにせよ、やはり終身雇用が大前提で、特に大会社ほど転職は容易ではありません。いまだに辞める時は脱藩の罪に問われるようです。

これが日本の伝統文化だし、農耕民族・村社会は江戸以前からあることだし、家族同様の付き合いができてメリットも多いし、これでいいと言えばいいのだと思いますが。

...でも私はこの制度、苦手ですね。