
父が子供の頃に家で食べた…と思われる雑煮を再現したものです。餅と大根が味噌汁に入っているだけで、「雑煮」とも呼べないような物ですが、終戦直後の大阪ではこれが年一度の贅沢だったに違いありません。うちだけではなく、大阪中、いや日本中がこんな生活だったのではないかと推測します。
時は流れ、今や暖衣飽食の時代。こんな雑煮を贅沢だと思う人は日本には一人もいないでしょう。この短期間に日本がそれだけ発展したのだから素晴らしいことです。
また昨今では「働き方改革」が推進され、ただでさえ世界一祝日が多い日本でさらに長時間労働が規制され、1日8時間を超える労働すら出来なくする動きになっています。
私自身、長時間労働は大嫌いですし、祝日が増えるのは大歓迎です。働き方改革は100%賛成します。
しかし一方で、今の幸せな日本は、先代の人々が命をかけて守り、不眠不休で死ぬ気で働いた結果であることを、決して忘れてはならないと思うのです。